育話§大学で学ぶ費用

大学の学費の高騰で、少なからぬ学生が有利子の奨学金を借りて長期
返済に苦労しているという話を聞いて久しい。

自分が在籍していた大学がどんなものか、ちょっと調べてみた。初年
度納入金が133万4500円で、2年から4年が113万4500円だった。4年
間合わせると、おおよそ473万8000円である。

ちなみに1974年に入学した時の初年度納入は15万6000円で、2年以降
は9万6000円。4年間で44万4000円……何と10倍以上になっていた。

4年間お世話になった大学の学費は、当時としても国立大学に次ぐ安
さだったと記憶している。ちなみに現在の国立大学4年間で払う学費
総額は240万円を超える。我々の頃の年間授業料は数万円であろう。

45年前が月1万円程度だったのに、現在はおよそ10万円にもなってし
まっている。自宅通いではなくアパートで自活するのであれば、その
分が加算されるのだ。

我々の時代でも一か月数万円は必要だったから、今の時代に10万円で
済むとは思えない。そこまでの支出が可能な保護者がどれほど存在し
ているものか……しかるべくアルバイトが必要だということはすぐに
理解できることである。

そして卒業後に奨学金の返済が重くのしかかってくる。どこか日本の
システムがおかしくなっていやしないか。自分が大学に通っていた時
には、貧乏公務員だった父親の給料で何とか学費と生活費まで都合し
てもらっていた――アルバイトもしてはいたが――。それがフル回転
でアルバイトしないと生活がおぼつかなないようでは、大学生の本分
とはいったいなんなのだろうか。

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