退話§無事に帰国しました~老いの感慨~

定年退職して時間はたっぷりあるのに、体力が衰えていくという反比
例な状況が現実のものとしてどんどん巨大化しているなあと、強烈に
痛感しつつの帰国である。

とにかく現実は容赦なく我が身に降りかかってきて、車を必要とする
旅行の終わりは明らかに眼の前にちらついているのだ。

しみじみと思うことは、仕事をしていた時から年に一度の旅行を欠か
さずに実行してよかったということだが、世間一般の考え方として、
定年退職して時間ができたらゆっくり海外旅行を楽しもうというのが
あって、だがそれを我が身にあてはめて考えてみたら……疲れるから
もういいや、みたいな後ろ向き発想がでてきてしまった。

我々が旅行できているのは、五十代までに培ったノウハウの蓄積に追
うところが大きくて、海外で自分たちが遭遇する様々な事象に対して
対応能力があるからなのだということに気がつく。

対して未経験者は、そうした対応能力がそもそも存在せず、団体旅行
であったらまだしも、個人手配で旅行するのはハードルが高いのでは
ないかと考えるのである。

我々はこの先も団体旅行に参加するつもりはないけれど、空港に到着
したツアー客を見ていると、スーツケースのベルトコンベアのところ
には既に現地の係員がいて、ツアー客のスーツケースなどを手際よく
ピックアップしてバスに積み込んでいくようだった……“出発点”は
そこから違っているのである。

そうして彼らは、それこそベルトコンベアのように、都市から都市、
観光地から観光地へと運ばれていく。時に“楽だろうなあ”と思うこ
ともなくはないけれど、主要なところでの滞在は最低でも3泊という
原則は守らないと、空気感のようなものを受け留めることはできない
というのが、これまでの経験から学んだことなのだ。

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