邂話§尾瀬初夏水芭蕉[8]朝の尾瀬沼

[承前]

一夜明ければ快晴の尾瀬沼である。目覚めたのは5時前、カーテンを
開けて外を見たら雲一つない快晴だったので、朝食前の散歩と洒落こ
むことにした。この日朝の外気温は氷点下2度だと聞いた。

↓湖面に水蒸気が薄く流れてもいて
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↓我が尾瀬人生の中で最高の風景です
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そうしたら……上の写真のような、言葉で表現など不可能……あまり
にも見事過ぎる尾瀬沼の鏡のような湖面に映る燧ヶ岳の姿を拝むこと
ができた。まさに“拝む”という表現のとおりで、およそ無神論者も
同然な我が身だが“神宿る風景”だと思えたのである。

意外なことに、このタイミングで同じ風景を見ていたのは、自分以外
に一人しかおらなかった……長蔵小屋の宿泊客は20人足らずだったか
ら、そんなものだったのだろうか。それにしても、もったいない。

ぶらぶらと30分ほど散歩して、朝の風景をカメラに収めた。大江湿原
も薄っすらと白い霜に覆われていた様子がわかるだろう。

↓樹林帯から流れてくる沢と水芭蕉
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↓燧ヶ岳をバックに生まれたばかりの水芭蕉
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小淵沢田代と沼山峠の間あたりに顔を覗かせた日の出の太陽が、大江
湿原を照らし始めたのは5時半頃。長い影が湿原に伸びていた。

↓長い影
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↓尾瀬塚の三本落葉松にも別れを
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↓そして皿伏山にも
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↓小屋に戻る途中、霜で白くなった苔を見つけた
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名残りの散歩をしながら、眼にする限りの風景をカメラだけでなく、
網膜にしっかり焼き付けておいたのは、言うまでもないことである。

↓6時からの朝食もしっかり。軽くお代わりもしたよ
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材料が限られる山小屋の食事だが、自分がアルバイトをしていた頃に
比べれば色々と改善されているのは、本当にありがたいことと思う。

食後は、談話室でくつろぎながらモーニングコーヒーをいただいた。
朝一番、挽き立ての香ばしいコーヒーがうれしい。

↓そして1杯のモーニングコーヒーを
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ゆっくりしたところで部屋に戻り、身支度をして小屋を別れを告げる
ことにした。
                            [続く]

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