愉話§呑藝春秋[60]焼酎三昧

[承前]

このところ、ビールを呑んだ後は引き続いて焼酎の炭酸水割りをいた
だいている。

スーパーで買っているのは、もっぱら九州の麦焼酎でアルコール度数
換算で日本酒のほぼ倍、それで値段は同じだから、お得感は大きい。

それをビールの後に半合を炭酸水で割って2杯呑む……日本酒にすれ
ば二合くらいの計算である。

焼酎がありがたいのは、後口がすっきりしていることだ。色気がない
酒だといえば、それもまたそのとおりで、それを強い炭酸水で割るか
ら、さらに素っ気ない呑み物ができあがるのだ。

その素っ気なさがいやだというのだったら、ジュースの類と合わせて
甘めの焼酎割りを作ればいいだけのことだが、そうすると呑み口はい
いけれど、呑んでいるうちに段々と飽きてしまうことは間違いない。

おまけに、呑み口のいい酒の常として“悪酔い”の危険性も考えなく
てはならず、若い頃と同じ失敗は繰り返したくなどはないのである。

あえて何かをというのだったら、レモンを少々搾り入れてやればいい
のだ。かつて山小屋でアルバイトをしていた時、年長の従業員の一人
が、安い焼酎を冷たい湧き水で割ったところにレモンを搾り入れたの
を呑ませてくれたが、これが滅法うまいということを思い出した。
                            [続く]

《酒のトピックス一覧》

この記事へのコメント