過話§備忘録的な何か~2019年9月9日付~

8月31日……8月も最後の日になって、秋の虫の音が聞こえてきた。

相変わらずアブラゼミの鳴き声はうるさいが、夕方も18時半を過ぎて
薄暗くなると、すーっと蝉の鳴き声は消えてくれる。

陽があるうちに風呂に入っていて、蝉の声を聞くと否応もなく、夏を
押し付けられていると感じるが、ここにきてコオロギの仲間たちの声
が聞こえるようになると、さらっと秋への舞台転換が行われているよ
うだ。

一か月以上も蝉時雨のトーンクラスターを浴びまくっていた耳には、
秋の虫のさやけき鳴き声が何とも耳に優しく聞こえてくれる。そんな
彼らの鳴き声が聞けるのは、おおよそ立冬あたりまでということにな
るだろうか。

ピークはこの先一か月くらいで、11月が近づくと、賑やかめな合唱と
いうよりも寂しき単独の鳴き声となり、何がなし弱々しいと感じてし
まう。

ふと思い出したことだが、6月に滞在していたオーストリアアルプス
の端っこでは、けっこうな暑さの日々だったにもかかわらず、コオロ
ギの仲間たちの鳴き声が聞えてきたのには驚いた。9月頃にも彼らが
鳴いているものかは、ちょっと思い出せない。聞いた話だが、西洋人
は、虫の音に無関心というか、気にかけることがないらしい。

古来より、日本人は虫の音を愛でているので、他の国の人たちも同じ
ように愛でているものと思っていたのだが。

《日常のトピックス一覧》

この記事へのコメント