闘話§大相撲五月場所千秋楽[上]

今場所は十四日目が白眉だったし、最終的な結果を暗示していたよう
だと感じた。白鵬が琴欧洲に引っ掻き回されて一敗を喫し、日馬富士
が朝青龍をひっくり返して星数が並んだということである。

千秋楽の正午過ぎ国技館に到着。木戸口の一つがごった返していたの
で人波越しに見ると東関親方(高見山)だった。今場所を最後に親方を
定年退職する、彼の最後の本場所の様子を見たのだった。

入場すると手の消毒をさせられたが、これくらいは……まあ。その足
でちゃんこを食べに行く。初場所までの向正面裏のプレハブではなく
地下の大広間に“会場”が変わっていた。この日は塩ちゃんこ。いつ
食べても大量に作る具沢山のちゃんこはうまい。

というわけで2階席に陣取ってほにゃららと観戦である。番数はずい
ぶんと進んでいて、三段目上位から幕下あたりからというところ。

それで千秋楽のポイントはというと優勝争いとは別に、初日から14連
敗している豊真将がどうなるのかというのが大きな一つである。結果
はといえば必死の相撲で何とか白星をもぎとった。もちろん場内観客
も承知のことで、取組が終わったところで盛大な拍手。元々がまじめ
に相撲に取り組んでいる力士なので、考え込むことも多いのかなとか
思ったりもしている。

酒呑み話で、15連敗というのは素人だってできることだから、力士が
15連敗するのは恥なのだと聞いたことがある。それだけ負けが込むの
は体調や怪我だったりするから、15連敗する前に休場するということ
も少なくないという。それでも1991年の板井から遡って15連敗を記録
した幕内力士が4人いるのである。

というわけで、悩みに悩んだだろうが休まずに15日間出て苦労をした
結果の貴重な白星で、今後の豊真将にとって重い意味のある白星だっ
たと思いたい。
                            [続く]

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