独話§シルヴィ・ギエム~孤高~

10月30日に東京文化会館で行われた『シルヴィ・ギエム・オン・ステ
ージ2011』最終日に行ってきた。

『春の祭典』(東京バレエ団)に始まり、ウィリアム・フォーサイスの
『リアレイ』(ギエム&マッシモ・ムッル)、イリ・キリアンの『パー
フェクト・コンセプション』(東京バレエ団)と続き、最後にギエムの
ソロで『アジュー』(Bye)が踊られた。『アジュー』(Bye)という意味
深なタイトルはともかくも、音楽はベートーヴェンの最後のピアノ・
ソナタ第32番2楽章。振付はマッツ・エック。

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既に人間相手ではなく、神様と対話しているかのようなベートーヴェ
ンの音楽をバックに、ギエム自身の心象風景のようなものを映像との
コラボレーションで展開したのである。

他のダンサーでは真似のできない美しいフォルムで踊る様を見ながら
“ああ、彼女はこんなところまで行き着いちゃったんだな”としみじ
み思ってしまったのである。それはまさに孤高としての存在だった。

1985年、エトワールになった直後の日本デビューから昨日まで、彼女
ほど長く観続けたダンサーもいないのだ。おそらく過去においても、
そしてこの先も、彼女以上の女性ダンサーを見ることはないのだろう
なと考えていた一夜である。

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