師話§そうだ京都!~修学院離宮拝観~
[承前]
……そう!修学院離宮を拝観するのだ。桂離宮にも行きたかったのだ
が、今回のインターネット予約で申し込めたのは修学院離宮だけ。
電車利用での行き方もわかってはいたが、最寄駅から徒歩20分という
距離に怖気づき、大事を取って“大人の乗り物”を使ったのである。
目的地を告げると、運転手は「得たりや応」とばかり修学院に向けて
車を走らせた。白川通から住宅街の細い道に入ってほどなく、離宮の
入口である表総門前に到着したら、既に数名の拝観者が待っていた。
拝観時間は15時から90分ほどで、起伏に富んだ庭園を解説付きで散策
するわけだが、これはやはり“見るべき”ものと痛感したのである。
下の順路を参照していただくとして歩行距離は1時間半で3kmほど。
というわけで、下離宮から中離宮、上離宮と巡っていった。それぞれ
の離宮の間には耕作地があって、普通に農作業が行われていることに
驚いたが、そんな耕作地もまた離宮の景観を形作っていると知った。
中離宮から下離宮へは畦道のような趣きになっていて、道の両側は松
並木となっているが、これもまた風情である。そしてクライマックス
の上離宮だが、頂上への“山道”は灌木によって目隠しが施されて、
隣雲亭に着くと同時に視界一杯に浴龍池の景観が広がるという趣向で
それは見事なものである。
隣雲亭の三和土には“一二三(ひふみ)石”が埋め込まれ、そこから望
む京都市内から、遠くに山崎あたりまで雄大な風景を堪能した。
かくして1時間半は過ぎ行きて、17世紀半ばに後水尾上皇が作らせた
“王朝文化”の一端を覗き見ることができたのは望外のことである。
そして、次に京都を訪れる時には桂離宮も拝観しようと思ったのだ。
拝観を終えた我々夫婦は、市内に戻るべく叡山電鉄修学院駅へと歩み
を進めた。
[続く]
《京都のトピックス一覧》
……そう!修学院離宮を拝観するのだ。桂離宮にも行きたかったのだ
が、今回のインターネット予約で申し込めたのは修学院離宮だけ。
電車利用での行き方もわかってはいたが、最寄駅から徒歩20分という
距離に怖気づき、大事を取って“大人の乗り物”を使ったのである。
目的地を告げると、運転手は「得たりや応」とばかり修学院に向けて
車を走らせた。白川通から住宅街の細い道に入ってほどなく、離宮の
入口である表総門前に到着したら、既に数名の拝観者が待っていた。
拝観時間は15時から90分ほどで、起伏に富んだ庭園を解説付きで散策
するわけだが、これはやはり“見るべき”ものと痛感したのである。
下の順路を参照していただくとして歩行距離は1時間半で3kmほど。
というわけで、下離宮から中離宮、上離宮と巡っていった。それぞれ
の離宮の間には耕作地があって、普通に農作業が行われていることに
驚いたが、そんな耕作地もまた離宮の景観を形作っていると知った。
中離宮から下離宮へは畦道のような趣きになっていて、道の両側は松
並木となっているが、これもまた風情である。そしてクライマックス
の上離宮だが、頂上への“山道”は灌木によって目隠しが施されて、
隣雲亭に着くと同時に視界一杯に浴龍池の景観が広がるという趣向で
それは見事なものである。
隣雲亭の三和土には“一二三(ひふみ)石”が埋め込まれ、そこから望
む京都市内から、遠くに山崎あたりまで雄大な風景を堪能した。
かくして1時間半は過ぎ行きて、17世紀半ばに後水尾上皇が作らせた
“王朝文化”の一端を覗き見ることができたのは望外のことである。
そして、次に京都を訪れる時には桂離宮も拝観しようと思ったのだ。
拝観を終えた我々夫婦は、市内に戻るべく叡山電鉄修学院駅へと歩み
を進めた。
[続く]
《京都のトピックス一覧》
"師話§そうだ京都!~修学院離宮拝観~" へのコメントを書く